兵庫県下の約140書店の団体です。各種イベントやフェア、そして良書の発掘や販売などを行っております。


ひょうご本大賞2025

松永K三蔵著『カメオ』

(講談社)に決定!

 

 

171回芥川賞受賞「バリ山行」に先行する著者デビュー作。本社からの命令で何としても期日までに倉庫を建てなければならないのに、犬を連れた隣地の男・カメオがたちはだかる。不条理な可笑しみに彩られたデビュー作。兵庫県の各地が登場します。

 

【受賞者プロフィール】

 

松永K三蔵(まつなが・けいさんぞう)氏 1980年、茨城県生まれ。兵庫県西宮市在住。関西学院大学文学部卒。 2021年、『カメオ』で第64回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。 2024年、「バリ山行」で第171回芥川龍之介賞を受賞。 働く日常の中にある小さな違和感や、他者との関わりから生まれる気づきを繊細に描き出す作風で注目されている。

 

【ひょうご本大賞について】

 

「ひょうご本大賞」は、兵庫県内の書店員が中心となり、兵庫県内の公立図書館の協力を得て、兵庫にゆかりのある作家や兵庫を舞台とした作品の中から、読者の投票によって「県民に読んでほしい一冊」を選ぶ文学賞です。 地域の書店ならではの視点と、読者の声を反映した“県民参加型の読書賞”として、2023年の創設以来、多くの読書ファンに親しまれています。

 

【表彰式および講演会】

受賞を記念して、下記のとおり表彰式および受賞記念講演会を開催                                                                                                                                 いたします。

                                                                                                                              •日時:2025年10月25日(土)14:00~

                                                                                                                              •会場:兵庫県立図書館(〒673-8533 兵庫県明石市明石公園1-27)

                                 •内容:ひょうご本大賞2025 表彰式 ・松永K三蔵氏による記念講演

                                 •参加費:無料(定員あり・要申込)

 

【参加申込】

参加を希望される方は、下記のお申し込みフォームにてお申し込みください。 URL https://forms.gle/wtPh9AeGVT6iPH538


中高校生向けの読書推進活動

どっぷりつかるなら読書がいいね!

                昨年に引き続き進めています。

 

 昨今問題になっている、兵庫県の中高生のネット依存やそれに伴うトラブルの防止を回避してもらうべく、また、子どもたちに読書の楽しみを再認識していただき、読書に親しんでいただけるように、兵庫県書店商業組合主催で2026

年度の活動を令和8年4月から開始しました。なお、この活動には兵庫県さま、兵庫県教育委員会さまの後援をいただいております。

 


24冊の推薦図書の推薦文を紹介します。すべて現役中高生による選書からです。


 『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジェ著、筑摩書房)

 

この作品は2016年に発表された。私は、たった10年も経っていないのにもかかわらず、作中の違和感や息苦しさが今も存在しているように思う。読む前は、不平等ということはあまり感じてこなかったが、主人公の気持ちに触れるうちに胸が苦しくなった。根本的にある偏見などといった事象は減っているかもしれないが、決してなくなっているわけではない。韓国であっても、日本であってもきっと同じはずだ。ジェンダーや社会の仕組みを考えるきっかけとして、そして誰かの痛みを想像するために読みたい一冊。

 

『オルタネート』(加藤シゲアキ著、新潮社)

 

この本は、私たちと同じ高校生たちのリアルな悩みや葛藤を描いた青春小説です。全国の高校生がつながるアプリ「オルタネート」をきっかけに、夢や友情、恋愛、そして自分の生き方に悩む3人の高校生の物語が交わっていきます。SNSで簡単につながれる時代だからこそ、本当のつながりとは何なのか、人とどう向き合うべきなのかを考えさせられる本です。交差されていく複雑な思いに心が温まるのでぜひ読んでみてください。

 

 

 『おおかみこどもの雨と雪』(細田守著、角川文庫)

 

 僕が推薦する本は、「おおかみこどもの雨と雪」です。この本は、家族の在り方を描いた名作だと僕は思います。この本のあらすじは、大学生の花はおおかみおとこに恋をして、二人の子供「雪」と「雨」を授かりますが、父親の死をきっかけに、人間とおおかみの両方の血を引く二人の子供と田舎へ移り住む決意をします。幼い子供たちを女手一つで育てる中で、人間として生きる道と、おおかみとしての道をそれぞれ模索し、成長していく姿を描いた、というものです。この本を読むと、家族とはなにか、について深く考えることができます。

14歳からの哲学入門』(飲茶著、河出文庫)

 

 

 

『366日』(福田果歩著、光文社)  

 

 「366日」は、”本当の幸せとは何か”を深く考えさせられる感動の物語です。主人公は寂しい思いをしながらも「大切な人を想うこと」、ヒロインは傷つきながらも「自分の幸せを選ぶこと」と、それぞれ異なる人生を歩みます。読み進めるうちに、当たり前のようにそばにある愛や日常の尊さを改めて感じられます。互いに想い合い、すれ違う2人の気持ちが切なくも悲しいけれど、読み終えたあとは心の中に温かさが残る一冊です。「幸せの形に正解はない」一一そう気づかせてくれる、心に響く小説です。

『すべての恋が終わるとしても』(冬野夜空著、スターツ出版株式会社)

 

 私が、この本を推薦する理由は、Z世代で流行した「30秒で泣ける超短編集」だからです。

特にこの本の中で印象に残っているのは、「金木犀」という短編集です。

金木犀の花言葉を実際に相手に当てて書かれていて、最後には金木犀のもう一つの花言葉を自分に当てていて金木犀の使い方が上手に書かれていて印象に残りました。

短編で簡単に内容を理解することが出来るし、読んでいくにつれて「え、すごっ。こういう表現の仕方があるんだな」と痛感しました。

この短編集を通して、面白いだけでなく、自分にはない表現の仕方を学ぶことができます。

『二人一組になってください』   (木爾チレン著、双葉社)

 

 この本は、京都にある女子校の卒業式直前、担任教師による【特別授業】という名前の“デスゲーム”が開始された。生徒たちは半信半疑で この“デスゲーム”に参加する。【特別授業】には、①二人一組になる。②誰とも組むことができなかった生徒は失格となる。③一度組んだ相手と、再び組むことはできない。④特定の生徒が余ると、特定の生徒以外全員失格となる。⑤最後まで残った二人、及び一人の生徒が卒業式に出席できる。などいくつものルールが課せられていた。クラス内カーストが崩壊し、 裏切り、嫉妬、憧れ、真実が手を取り合っていく…。本当の友達とは!?親友とは!?無意識のいじめから始まったこの【特別授業】という名前の“デスゲーム”は、一体どうなっていくのか…?

  『変な家』(雨穴著、飛鳥新社)

 

 友人から見せられた一枚の家の間取り図──それは、何かがおかしい“変な家”だった。 一見ふつうの家なのに、なぜか“変な構造”がある。  主人公が調べを進めるほど、家の中に隠された恐怖と真実が少しずつ姿を現します。 雨穴さんの『変な家』は、YouTubeで話題となった物語をもとに書かれた、想像力を刺激するミステリー。  恐怖よりも「知りたい」という気持ちが勝り、ページをめくる手が止まりません。 読み終えたあと、原作のYouTube動画を見ると、さらに物語の奥深さに気づくはずです。 本と映像、両方で味わいたい一冊です。  

『桜のような僕の恋人』(宇山佳佑著、集英社文庫)

 

 宇山佳佑さんの『桜のような僕の恋人』は、愛する人と過ごす時間の尊さを教えてくれる作品です。 を夢見る晴人と美容師の美咲の出会いから別れまでが、儚くも美しく繊細に描かれています。特に美咲の「好きな人の前ではずっと綺麗でいたい」という想いには、晴人への愛の強さと優しさがあふれ、彼女の気持ちに共感して涙がこぼれました。読み進めるうちに、当たり前だった日々や何気ない瞬間の大切さに気づきました。失うかもしれないからこそ、目の前の人を大切にする意味を改めて考えさせられました。桜のように短くても大切な愛の時間を心に残し、今を大事に生きたいと思える一冊です。

『透明のルール』(佐藤いつ子著、KADOKAWA

 

 同調圧力、ルッキズム、日本の現在社会を表しているように感じるこの言葉。周りからの見られ方ばかりを気にして、見えないルールに縛られている。そんな主人公は自分の好きな物が何なのか、また自分自身を見失ってしまう。そんな時に出会った男の子、自分とは真逆に自分の「好き」を存分に楽しんでいるようにみえた。しかしその男の子も同じように透明なルールに縛られていた。透明なルールとは一体何なのか、またそのルールから飛び出す勇気、重要性をこの本を通して自分自身と向き合うきっかけにして欲しい。「周りと一緒であること」への安心と、同時に訪れる違和感。貴方はこの本を読んでどう考えるだろうか。

『永遠のゼロ』(百田 尚樹著、太田出版)

 

 あなたは「生きる」ために「逃げる」選択をすることは恥だと思いますか?『永遠の 0』は、特攻隊員だった祖父の真実を追う青年の物語です。祖父の宮部久蔵は「死ぬ勇気」よりも「生きる勇気」を貫いた強い男でした。戦争の中で生きようとした彼の姿は、命の尊さと家族への深い愛を私たちに強く訴えかけます。結末がまったく予想できないので終始ハラハラドキドキします。今を生きる勇気をもらいたい方はぜひ手にとってみてください。

 

『君の膵臓を食べたい』(住野よる著、双葉社)

 

 『君の膵臓を食べたい』は、青春の切なさと人間の生きる意味を深く考えさせられる小説です。主人公の少年と、余命わずかな少女との特別な交流を通じて、命の儚さや愛の本質が描かれています。物語は、彼女の病気という重いテーマを背景にありながらも、二人の日常や心のすれ違い、互いの理解を深めていく様子が美しい言葉で表現されています。この作品は、笑いと涙、そして感動を一度に感じられ、読む者の心に強く残ります。「生きることはどういうことか?」という問いを投げかける本作は、全ての人に共感を呼ぶ素晴らしい作品です。是非、多くの方に手に取っていただきたい一冊です。

『ぼくたちの卒業写真』(天川栄人著、文研出版

 

 

『硝子の塔の殺人』(知念実希人著、実業之日本社文庫)

 

 ミステリを愛する富豪の呼びかけで、地上11階・地下1階の硝子の館に集められた刑事、霊能力者、小説家、料理人、編集長、執事、メイド、探偵そして医

師。多くの癖のあるゲストによって解き明かされていく事件と13年前の事件との因果。私たちは医師の目を通して事件を追っていくことになる。話を進めて

いく中で明かされてゆくゲストたちの思惑と目的、彼らの目的とは?13年前の事件とは?ぜひ読んで確かめてほしい。

『心をととのえる』(長谷部誠著、幻冬舎文庫)

 

 僕のこの本についてのおすすめするところは長谷部さんがどのようにして海外などで活躍してきたうえでどう心を整える大切さに築いたかというのが書かれています。心を整えることでサッカーのプレー面での成長だけでなく生活の部分でも視野が広くなったり、人間関係の構築の仕方、多文化の理解などもそれによっておおきく進歩してきたことなどさまざまなことにつながっていくため大切なものであると考えていたということも書かれています。またそれはプレー面に一度プレーを戻すと、あのワールドカップでもみんなが卓球をしている中でも一人でこころとりいれていたりもしていたらしい。

『図書館戦争』(有川浩著、角川文庫)  

 

 有川浩さんの『図書館戦争』は、「本を読む自由」を守るために戦う図書隊の物語です。 

主人公の笠原郁は、憧れの人のように誰かを守れる存在になりたいと図書隊に入隊します。 

最初は訓練の厳しさに戸惑い、任務でも何度も失敗しますが、それでも諦めずに挑戦し続ける姿に心を打たれます。堂上教官との関係も、ぶつかり合いながら少しずつ信頼と想いが深まっていく過程が丁寧に描かれており、二人の成長や絆の変化を追うのも楽しみの一つです。 

堂上が郁に「おまえはもう、十分立派な図書隊員だ」と伝える場面は、努力が報われる瞬間で胸が熱くなります。正義と恋が交差するこの物語は、読むたびに勇気と感動をくれる一冊です。 

『汝、星のごとく』(凪良ゆう著、講談社文庫

 

  瀬戸内海の「島」という小さく閉鎖的な世界で巡り会った櫂と暁海。高校生として重すぎる境遇を抱えた二人は、まるで必然かのように心深く惹かれあっていく。不器用な二人の人間の感情がどうしようもないほど美しく醜く描かれており何度も何度も胸がきゅっと締め付けられる。恋愛小説という言葉で片づけてほしくないとんでもない小説に出会ってしまった。人との関係や孤独、生きづらさを感じる人はぜひこの本を手に取ってみてほしい。

成瀬は信じた道をいく』(宮島美奈著、新潮文庫)

『せんせい』(重松清著、新潮文庫)

 

 「にんじん――。私は彼のことが嫌いだった。最初に顔を見た時から、ずっと。」この本は、昔教師をしていた人物の視点で物語が描かれており、過去の生徒との関わりを振り返っていきます。生徒たちの中でも、主人公はある生徒のことをとても嫌っており、その人物のあだ名が「にんじん」です。にんじんに対する主人公の心情や態度を通して、人間の醜さや尊さ、人と人との関係の難しさについて考えさせられる本です。ぜひ読んでみてください。

『「どうせ無理だ」と思っている君へ 本当の自身の増やし方』(植松努著、PHP研究所 )

 

 やる前から「どうせ無理」だと思ってしまう。人は、新しいことに「無理」「できない」とネガティヴに思ってしまう。世の中には、若い人の夢をつぶしてしまう人が大勢います。でも、そんな人たちに負けないでほしいと著者は言います。「諦めなくていいんだよ」「こんな方法があるよ」など「どうせ無理」という呪文に負けないための方法を自身の経験をもとに提示されています。自信がない自分自身をどのように受け入れ、過ごしていくのか本当の自信を取り戻すことの大切さを学ぶことができる作品です。ょうからそのときは発言に気を付けようと思います。

『走れメロス』(太宰治著、新潮文庫)

 

 『走れメロス』は太宰治が書いた友情と信頼をテーマにした物語です。正義感の強い青年メロスは、悪い王を止めようとして捕まりますが、妹の結婚式に出るために一度だけ自由を許されます。その代わり、親友セリヌンティウスを人質にし、三日以内に戻ることを約束します。途中で嵐や疲れに苦しみながらも、友のため、約束を守るためにメロスは最後まで走り続けます。裏切らずに戻ったメロスの姿に、王は心を動かされ、人を信じることの大切さを学びます。友情の強さと人の誠実さを教えてくれる感動的な作品です。

『1984』(ジョージ・オーウェル著、角川文庫)

 

 私が紹介する本はディストピアSF小説の「1984」です。私がこの本に惹かれた理由は、この本の内容が怖いほどに今の現代に似てきていると思うからです。これまで英語の本をたくさん読んできたんですが、これほど印象に残った書物はありません。この本は、1984年の全体主義国家のオセアニアが舞台で、ここでは「ビッグブラザー」という指導者が常に監視カメラで国民を見ている。常に監視されている社会、個人の思想さえも抑圧される中で、主人公のウィンストンが、政府や「ビッグブラザー」に疑問を持ち始めることでストーリーが始まります。この作品はソビエト連邦やナチス・ドイツをモデルにしていて、言論の自由や個人の思考がいかに抑圧されているかが描かれています。この本はイギリスの学校で、表現の自由や個人の思想の重要性を教えるための教材として利用されていたり、AppleのCMでも利用されていたりします。この本を読むことで、自由と人間の尊厳の価値についてもっと理解できると思いますので、ぜひ読んでみてください!

『JK、インドで常識ぶっ壊される』(熊谷はるか著、河出書房新社)

 

 この本は私がコロナ禍だった時に出会い、外出できない私にとってとても引き込まれた作品だ。

高校一年生になる前に、親の転勤でインドに行くと突然告げられた私。夢のキラキラ女子高生を過ごせると期待をしていたのに過ごせなくなりインドに行くことになった。インドでの暮らしを同い年の女子高生の言葉で表現されているのが、距離が近く感じられ、共感しやすく私たちもインドに行ったような気持ちになれる作品だ。インドの常識も学んで旅行気分を味わってみないか。

『秒速5センチメートル』(新海誠著、角川文庫)

 

 小学校で出会った貴樹と明里は、互いに特別な想いを抱くも、遠く離れ離れになってしまう。手紙でやり取りはするものの、距離は時間とともに開いていく。 この小説は、初恋の記憶の囚われたまま大人になっていく貴樹と、それぞれの道を歩む彼らの人生を、繊細で深みのある言葉で描いています。切なく辛いけどどこか共感してしまう、遠距離恋愛系のストーリーです。読めばきっと、大切な人との距離や、もう戻らない過去を考られるはずです。ぜひ読んで、登場人物たちの心の奥底にある感情に触れてみてください。


絵本ワールド  in ひょうご 2026

を開催します!

 

日時:2026年10月3日(土)12:00~16:00 2026年10月4日(日)10:00~16:00

場所:尼崎市中小企業センター(阪神尼崎駅から北東へ徒歩約5分

     尼崎市昭和通2-6-68

 

詳細は今後のお楽しみに!